牛乳宅配車両の駐車取締規制緩和のお願い

平成29年12月20日

警察庁長官   坂口 正芳 様
警察庁交通局長 桝田 好一 様

東京都千代田区岩本町2-11-3
日本乳販政治連盟
委員長 川幡 康成

はじめに

2006年6月の道路交通法の改正により、運転者が車両から離れていて、直ちに運転できない状態にあるものを「放置駐車」として、時間の長短にかかわらず、取締りを行うことになりました。

同時に駐車監視員制度の導入もあり、「放置駐車違反」の取り締まりは厳しくなっております。

牛乳の宅配顧客は駐車禁止区域の道路に接したお客さまも多く、商品をお届けする際、駐車禁止区域で車両を離れる場合もあります。

牛乳販売店は個人或いは中小零細企業が多く、お客様一世帯当たりの納入単価も低く、余りにも厳しい取締まりに対応するには配送コストが増大し、事業の存続にも係わって参ります。

牛乳の配達に関しては「座席ベルトの装着義務の免除に係わる業務を定める規則」にて配達中は座席ベルトの装着義務を免除されて居ります。

「放置駐車違反」の取締まりにつきましても、駐車時間の猶予を設けて頂くなど、取締規制緩和に向け格別のご配慮を賜ります様お願い致します。

牛乳宅配の必要性・重要性と地域貢献

現在、牛乳宅配の利用世帯は全国で620万世帯を超え、決まった曜日、決まった時間に、決まった商品を玄関先までお届けしております。牛乳宅配事業は地域に密着した文化として根付いており、非常に重要です。

地域のお客様に安全で、安心な商品をお届けするために、配達先の家庭に保冷受箱を設置し、蓄冷剤を用い、配達時は保冷車を導入し、店舗からご家庭まで冷たい商品をお届けする温度管理の徹底を図り、消費者からの安全・安心の要望にお応えしております。

2014年商業統計では牛乳小売業の事業者は5,720店、従業員数は30,127名となっており、従業員は地域の主婦及び60歳以上の高齢者の男性も多く、牛乳販売店は地域の雇用促進と活性化に寄与しております。また、パート・アルバイトを含めると全国で50,000名を超える従業員の雇用創出を図っております。

地域のお客様との信頼関係に基づく事業活動を行う中で、各都道府県警察本部と協力し、配達車両に「防犯パトロール中」のステッカーを貼り、異常を発見した場合は直ちに警察に連絡するなど、犯罪抑止活動にも勤めております。

更に牛乳が保冷受箱から取り出されていない等、異常があった場合の在宅確認など高齢者の見守り活動にも協力、地域社会の安全・安心にいささかなりとも貢献致しております。

決まった曜日、決まった時間に牛乳をお届けする宅配事業は高齢のお客様には必要不可欠な業態であり、80数年に亘り、地域に根付き、地域に密着した事業です。

この度、「東京都」と東京都内で牛乳販売業を営む事業者が組織する「東京都牛乳商業組合」が「都と事業者との連携による高齢者等を支える地域づくり協定」及び「ながら見守り連携事業に関する協定」について覚書を締結いたしました。

牛乳宅配の現状とお願い

牛乳販売店の配達員はお客様の玄関先の保冷受箱に商品を届け、高齢者の在宅確認と空壜の回収、蓄冷剤の交換を行います。

この為、配達車両を離れることを余儀なくされます。特に多層階のアパート、マンションなどの家庭の玄関先に商品を届ける場合、配達車両を離れる時間が多少余分にかかる事があります。

配達員は次のお客様へお届けする時間も決まっており、配達車両を離れるのは、最低必要限度の滞留で済むよう素早い行動をとるよう指導いたしております。

最近、お客様に商品をお届けするために配達車両を離れると、すぐに待って居たかの様に、放置車両の確認及び確認標章を取り付けられた例もあると聞き及んでおります。

このように、放置駐車の厳しい取締りにより、牛乳宅配事業は、厳しい立場に置かれています。 そこで、駐車取締規制の趣旨を害さないよう、お客様に牛乳をお届けするために、配達員が、車両を離れる場合、

①牛乳配達中であること ②牛乳販売店名 ③運転者氏名 ④運転者携帯電話番号を記載したステッカーをフロントガラスに掲示するなど、迷惑を最小限にとどめるための対策を採りたいと考えております。

何卒、上記事情ご賢察の上、格別のご配慮を賜わります様お願い申し上げます。

以上


            写真中央・川幡委員長、右・警察庁枡田交通局長

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